北羽越鉄道写真館

羽越本線の魅力は名勝笹川流れや吹浦-女鹿・小砂川-上浜に限らず!酒田以北の佳き沿線風景も楽しんでいただけると幸いです

2014/03/14 最終 あけぼの お見送り

2014/03/14
ついに 寝台特急あけぼの号
定期運行最終日を迎えるに至ってしまいました
 
先に、iphoneで撮った画像をご紹介しましたが、
フィルムカメラで撮影した写真を掲載いたします。
 
iphoneのほうが良く写っているって?
それはご愛嬌でお許しください。
 
実は3月度になり使用フィルムを
C社からF社に変更してみました。
 
私の中では、
記憶の中の絵を連想させる色調のC社
日本の気候に適し写実的なF社
そう捉えていたので冬の色調が強調されるC社から
若干暖色となるF社のフィルムにしてみたのでありました。
 
さてと…
 
あけぼの を頼りにしている人の多い由利地域の代表駅にて
 
イメージ 1
2014/03/14 2021
改正前々日上野を発った下りあけぼの
夜明け過ぎの停車駅には改正前日に到着する。
こちらの女性も「明日ダイヤ改正なればあけぼのは来なくなってしまうのでお別れに」と小型カメラを携え駅を訪ねたと話す。
 
実は14日に上野を発つ列車は翌日到達するので15日改正当日の朝もあけぼのは見れるのですが、9021と列番変更の臨時扱いとなるので、定期正調あけぼのはこの2021列車が最後でもある。
 


イメージ 2
2014/03/14 2021
下車された若い女性もあけぼのの車体にカメラを向ける。
定期列車でこの駅に降り立つことはもう叶わぬ夢。
奥では先程撮影を試みていた方が車掌さんに話しかけている。
「長い間お世話になって本当にありがとうございました」と。
 


イメージ 3
2014/03/14 2021
私も車掌さんにお礼の言葉を伝え「お写真1枚お願いします」と撮影の許諾を願う。
車掌さんは「被写体がねぇ^^」と照れ笑い。
一同「素敵です、ありがとうございました」
 
画像が青森寄り下に傾いてしまいましたね。
大事なシーン、私の本番の弱さが露呈してしまいました(汗)
 


さて次は夜の部☆
 
夕刻より各局が一斉に「あけぼのラストラン」を大々的に紹介していた事もあってか、田舎の小駅ながら都心部の通勤駅さながらの人出がありました。
 
イメージ 4
2014/03/14 2022
最終あけぼの上野行き長岡までの牽引任務はEF81-136号機でした。
非双頭連結器組の137/138号機の運用ループが続きましたので、ラストランは非双頭機に任命かと思いましたが双頭装備の本機が務めました。
この場所で客車側のマークを撮ろうとする人が押し寄せるためEF81の車体に行灯の反映を上手に写し込むには至らず撃沈↓
良く見ると普段HMが付く部分の風合いが丸く異なった感じですね。
 


イメージ 5
2014/03/14 2022@羽後本荘
意外に暗い羽後本荘駅、混雑に配慮し三脚を傍らに立てかけ手持ちとしたら絞り優先f11でシャッター遅く、もやっと幻想的な手ブレ写真が出来上がりました。
畳んで一脚で使用しても良かったかな?判断違いに普段なら恥ずかしいので没ですが良いシーンなので掲載します。
 


イメージ 6
2014/03/14 @羽後本荘駅
JR東 秋田支社謹製さよならの横断幕です。
廃止の決意堅く公式の お通知 道具 かと思うと複雑ですが、
いままで運行を支えて尽力くださった関係各位の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。運転士、車掌、運転指令、駅務、整備士、清掃やリネンのセットや飲料水などの給水をする方、保線担当の方、指折り少し考えただけでも1回だけの運行にさえも実に大勢の方々のチームワークによりそれが実現されている…
 
極端なところ運転手と車内清掃等だけで簡便に運行できるバスとは大違なスケール、デジタル音源コンピュータ打ち込みで演奏する楽曲とオーケストラ生演奏程の違いが伺えますね。
 
「新幹線なら3時間のところ13時間もかけて東京~青森を結ぶ」とのマスコミの決まり文句、「旅情」や「郷愁」が語られますが、あけぼのの停車駅は東京(上野)青森だけじゃないんだ!しかも経路が違うので単純に起点と終点だけでは方って欲しくないのが私を含む運行沿線の人々の気持ちです。その辺を酌んだ内容の報道もあり解ってくれている人も多いんだなと心和むものもありましたが、効率至上主義が絶対多数の経済競争社会ですからこの種の列車の定期復帰は絶望的と感じざるをえません。
 
私は、さよなら は言いません。
私の中であけぼのははずっと走り続けています。
 
でも現実は真実として受け止めても居りますので、
ご心配なさらずにお願いいたします^^
 
以上、定期あけぼのの日常が終わりました。
日付が変わって改正当日の15日は臨時列車と堕しながらも終着駅を目指すあけぼの姿は遠目に独り見送りましたがそれはまた後日に…