北羽越鉄道写真館

羽越本線の魅力は名勝笹川流れや吹浦-女鹿・小砂川-上浜に限らず!酒田以北の佳き沿線風景も楽しんでいただけると幸いです

43年ぶり小4以来の時を経て此処に立つ。撮影場所は突然に...

2015/10/08

私は小学校4年生以来訪れること無かった丘に立った。
あれから43年の歳月が流れていて私たちの生活も鉄道事情も一変している。

ふと気付くと、
ついこの前まで人を寄せ付けぬほどの
雑木生い茂る藪に覆われていた山だったが、
杉の伐採と共に見晴らし良くアクセスも幾分容易になっていた。
それでも不整地を歩き崖のような急斜面を登るのだから、
お気楽な気持で望む方にはお勧めしない。

小学生時代の私は冒険心に溢れるやんちゃ小僧だったようだ。
我が子に比べると我ながら危ない崖上りも平気だったようだが、
子供には勿論オトーサンの過去は内緒である。
今の子供が同じ行動をしたら大問題になること必至だ。

小学4年の時=昭和47年。
羽越本線全線の電化が完成し、
電気機関車や電車特急が走り始めた年であり、
それは蒸気機関車終焉の年でもあった。

小学低学年の私はこの丘に駆け上がり、
蒸気機関車D51が爆煙で30幾両もの貨車を牽いて
この勾配を力強く走り行く姿を俯瞰するのが楽しみだった。
あの時代は背後の住宅もなく山郷の風情ある場所だった。

もう10年くらい早く生まれていたら蒸機を撮影していたのかなぁ
そう思いながら日常的となった43年後の未来の電車を撮影した。

イメージ 1
2015/10/08  2008M いなほ8号

この時間は先頭部手前に杉木立の影が落ちているのでこの構図です。
この後の3098貨物や、2010Mいなほ10号ではもう少し手前に引いた
構図で撮れるでしょう。

昭和47年の今頃から「いなほ号」は電車に置き換わったんだったなぁ~
前回は小学生だった私が此処から見た「いなほ」ブルドッグとあだ名された
「キハ81ディーゼル特急」だった。

試運転電車のボンネット型485系や485-200系も眺めていたっけ。
思い巡らせ童心に返っていたら台風による暴風が吹き始め退散~
この撮影後ダイヤは乱れまくり、いなほは区間運休となったようだ。